ついに完成。


Dual CPUで自作するのは、今回で3回目です。今回のテーマは「多コア」と「静音」です。先代のPCは、X5450 3GHzでTDP 120Wのデュアルで、それほど電力消費は多くない、はずだったのですが、LGA 771というXeonにしか使われないマイナーなソケットで、CPUクーラーの選択肢が少なかったことと、M/Bをあまり考えずに決めてしまい、CPUソケット同士がかなり近く、静音クーラー(大きい)をつけられない構造であったせいで、かなりの爆音マシンとなっていたのです。最大54dBという高回転ファンで、CPU使用率が少し上昇すると、騒音が発生し、自然と電源を入れなくなってしまいました(笑)。今回はその反省を踏まえて、静音も考慮することにしました。

・CPU: Intel Xeon E5 2650L (dual)
・MEM: Century Micro DDR3 PC12800 4GB ECC unbuffered DIMM x 8
・M/B: ASUS Z9PE-D8 WS
SSD: ADATA SX900 256GB x 2 (RAID0)
・Video card: ELSA NVS 300 (fanless, 17W)
・電源: SF-500P14FG (500W, fanless, 80PLUS PLATIUM認証)
・ケース: Lian-li PC-V750 WX

まずCPUは E3-L2650 TDP 70W デュアルで、電力消費を抑えつつ、記憶装置はSSDでほぼ無音とし、電源とビデオカードファンレスにしてみました。すると、嘘のような静音ぶりです。暖房をつけたら、そっちのほうが明らかに音が大きい!(:->)もちろん、CPUファンにも静音のものを選んでいます(ENERMAX ETS-T40-TA)。ケースにはファンが5つついていたのですが、付属のファンはPWM非対応で、静音化に貢献しないということと、電力消費するパーツがないのと、今気温が低いので、リアファン以外は回さずに使っています。

もうひとつ良いことは、SSDをRAID0にしたことで、ファイルのコピーが爆速です。RAIDのボリュームを2つのパーティションに分けて使っているのですが、このパーティション間で2GBのファイルコピーが400-500MB/sで、つまり約5秒で終わります。ビデオ編集でも使うつもりなので、快適そうです。OSはWindows8 Pro 64bitで、Adobe Master Collection CS5.5も無事移行できました。

低価格のPCでもインターネットや文書作成を行う程度なら十分となり、PCを自作するメリットは薄れたのは事実ですが、少しこだわったパソコンが欲しいなら今でも自作は安いと思います。上記のスペックだと、メーカー発注だと、70-80万しますが、自作すれば、上記で30万後半です(半分はCPUの値段であり、スペックを下げるか、オークションで手に入れるなどすれば更に10万以上コストカットできる)。

先代の爆音機の自作からは約2年経過していたこともあり、いくつかつまづいたことがあったので、制作過程を少しずつUPしていきたいと思います。