勉強したら脳細胞増える マウスですが…大人にも希望?

というタイトルなんだが、僕がびっくりしたのはその増え方。

何かを覚える時に出ると知られている脳波の一種「シータ波」が脳の中の海馬という部分に伝わると、将来脳神経細胞に育つ前駆細胞が刺激され、最終的に脳細胞が増えることがわかった。15日付の米科学誌ニューロン」に発表する。

電気的な刺激で増えちゃうのか!! 初耳〜。
まあ細胞増殖するだけで、回路形成についての情報が全くないところはこれからの研究になるのだろう。タイムスケールの観点で考えて、増殖することそのものが情報の貯蔵形式に関連するとは考えにくい*1。しかし、とりあえず俗っぽく解釈してよいなら、勉強することで、より学習のスピードがあがったり、さらにたくさんの物事を学習するためのスペースが確保されるというコトなのかもしれない。
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*1:細胞増殖は数分、数秒では完了し得ないので、そのような短時間のうちに完成する短期記憶を説明することは論理的に不可能。短期記憶の場合は神経回路の形成(ex. 神経伝達物質の放出効率やシナプス結合の数の調節)がになっていると考えられている。人間は一瞬の出来事でも一生忘れない事があるが、これは短期記憶が何度も思い返されることで、長期記憶として(短期記憶とは別の様式で)固定されるという考え方が可能である。したがって一瞬の出来事を一生覚えているような場合の記憶は、おそらく短期記憶が単に長期間保持されているだけというものではない。従って細胞増殖と直接関連している可能性は十分あると思う。